風景の透視リーディング

山河や海などの自然界の景観から、人里や都市などと言った人工的な情景まで、さまざまなシンボルに分かれます。共通して言えることは、いずれも人生観や価値観と深く関係してきます。風景のシンボルを慎重にリーディングすることで、過去に由来する因縁を見定め、現在まで続いている問題を解決するための原因と方法を探ることができます。また、未来に対する漠然とした思いや、不安のようなネガティブな感情を解消するための方法が得られます。時に才能や才覚を最大限に発揮させる手がかりを捉えたり、最良の未来となる選択肢が選べるようになります。さらに、水晶球の中に映し出された見知らぬ広い世界は、ある種の異次元空間、異世界とも言え、心の故郷であったり、精神的な生産活動を行うための場所として活用することもできるようになります。

山河・海

山・川

山や河川は人生の象徴です。山は目的意識のニュアンスとなり、将来に対する考えや思いが示されたものとなります。富士山や神々しい独立峰が見えたなら吉。運命的な導きの暗示となり、自分の向かうべき方向が見つかることを告げられています。山脈の場合、漠然とした将来も明るい未来が待っていることを暗示されています。ただし、雪山は試練、マッターホルンのような鋭い山は無謀と言ったニュアンスが伴うので要注意。河川は過去と未来の交錯、因果関係のニュアンスとなります。上流の方から流れて来るイメージであったなら、過去を見つめ直すことで未来が見えて来るようです。河口へ流れて行くイメージなら、今は迷うことなく前進すべきことが告げられています。ただし、極端に蛇行する河川は要注意。迷いや徒労の意味合いが強くなります。

草原・湿原・森林

草原や湿原、森林などの光景は、心境や精神状態の象徴です。自分自身の心が色濃く映し出されています。広々とした草原は自由や解放、森林は試行錯誤や迷いのニュアンスになります。湿原は草原と森林の中間的なシンボルとなります。運気的には、草原は出会いや新しい状況の暗示となる場合が多くなります。ただし、波打つ草原はそのイメージ通り、やや不安定な運気を暗示するものとなります。草原はできるだけ平らであるのが吉。森林は学業運や仕事運と関係して来ます。青々と美しい光景を思わせるものであれば運気アップとなりますが、鬱蒼と生い茂り不気味なイメージを覚えたら停滞となります。湿原は基本や基礎と言った意味合いも強く、足元が疎かになっていることに対する注意喚起となる傾向にあるようです。物事の慎重が滞る状況が心配されます。

海

海は創造の象徴です。空同様、抽象的で曖昧なシンボルとなりますが、生産的なニュアンスが強くなるため、何事もチャレンジ精神で前向きに取り組めば、上手く行く暗示となることが多くなります。海の中は潜在意識の象徴でもあり、多くの知恵やアイデアが眠っている宝庫と言えます。美しく穏やかな海のビジョンが見えたなら、学業や仕事で優れた実績を出せることが期待できます。才覚を発揮できる暗示となります。その一方で、荒れ狂う海が見えたら要注意。困難や挫折、スランプの暗示となります。厳しい時期に入ることが告げられていますが、それに耐えて乗り切る心の準備が必要です。また、潜在意識の世界に眠るものは良いものばかりとは限りません。海のビジョンで嫌な感覚を覚えたら、過去のトラウマとの再会も予感されます。

海底

海底や海中を彷徨うようなビジョンは、非常にまれなケースとなりますが、良い意味で捉えるなら自分で自分のことをよく知りたがっている、自己探求心の高まりが示されたシンボルになると言えます。一方、海中は深層心理世界の象徴であり、過去の記憶がたくさん眠っている場所です。上述した通り、海に関するビジョンで嫌な感覚を覚えたら、過去の嫌な記憶、トラウマとの接近が懸念されます。特に海中ともなれば暗示性が強くなるので要注意。また、こうした水中をイメージさせるビジョンは、精神的な癒しを求めている時にも見やすくなります。水面から太陽光の差す浅瀬のイメージであったなら、心身ともに休息が必要な状態であることを告げられている可能性が強くなります。暗い深海になればなるほど、過去に由来するものと関係が強くなります。

洞窟

洞窟や鍾乳洞のビジョンは、過去退行や母体回帰と言った意味を持つシンボルになります。将来に対する強い不安感などから、こうした自然の深く狭い地下の光景が映し出されます。実際、心あたりがあり、強い不安感を持っていたなら、一度、原点に立ち帰ることで問題解決は早まりそうです。安らぎのようなものを求めている気持ちが強い時も見えやすいです。心を落ち着かせられる環境も必要だと言えます。自分のために使える時間をできるだけ作るように心がけましょう。この手のシンボルは、探求心や好奇心の高まりの表れでもあります。資格取得の勉強や趣味などの時間を増やすと吉。多忙による疲労感からも想起しやすいイメージです。狭さが際立つイメージであったなら、健康管理にも要注意。圧迫感はストレスと関係してきます。休息が必要です。

天空・宇宙

空

空は希望の象徴です。抽象的で曖昧なシンボルであるため、現実と理想のバランス感覚に関する暗示が多くなります。基本的に晴天の青空が一番良い暗示となり、現実と理想のバランス感覚が良く、何をするにしても意欲的な態度で行動すると願い事が叶いやすくなります。夕暮れの空は、次のチャンスに向けた準備の時期に入りつつある状況と言えます。この場合、逆に行動は控え、今確保できるものを確保しておいた方が吉。現実を冷静に見つめましょう。夜空は内省のニュアンスが強くなります。理想や計画を見直すことで実現化しやすくなります。その一方で、空は死生観とも密接な関係にあります。例え晴天の青空のビジョンであったとしても、精神的に何らかの問題を抱えている時に頻繁に空が見えるようであれば、しばしの休養と気分転換が必要と言えます。

朝陽・夕陽

イメージ通りの解釈で構いません。朝陽は開始、夕陽は終焉を意味します。いずれにしても、運勢上の節目が強く暗示されたものとなるので、物事の開始／終了のタイミングに要注意。朝陽の場合、これまで考えて来たことを思い切って行動に移すと吉。大きな成果や進化が見込めます。しばらくの間、強い運勢の中での行動が期待できるので、何かやらないともったいないかもしれません。夕陽の場合、現状を整理して一定の結果を出したり、ある程度の成果を確保するのが吉。また、次に向けた準備や計画を練り始めるのも良いタイミングとなるようです。ただし、水晶占いのビジョンは鮮明度が薄いため、朝陽か夕陽か判別に迷ったら、第一印象を重視します。見えた直後、朝陽だと感じたら朝陽、夕陽だと感じたら夕陽です。自分の直感を信じましょう。

雲上

雲上にいるような神秘的な光景が見えたら、何か神がかり的なイメージを覚えますが⋯やはり、現実逃避のニュアンスが強くなるので注意が必要です。また、意外ですが優越感の意味合いが出ている可能性も強くなります。日頃の態度が傲慢になっていないか、自分を冷静に省みる必要もあります。いずれにしても、地に足のついた堅実的な行動を心がけましょう。その一方で、雲そのものは創造性のニュアンスがあり、沸き立つ様子であったなら具現化の意味合いが強くなり、まれに願望成就を告げられている場合もあります。ただし、真っ白な雲に限られます。この手のシンボルは解釈が難しく、早計な判断は禁物となります。まずは、日頃の自分に正すべきところがないか疑いましょう。心構えを正せば運気は自然と上向いて行くものです。

夜空・宇宙

同じ空でも夜空や宇宙空間などは、神秘性が強くなり、美しい星空や幻想的な天体が見えたなら、啓示に近いものとなります。ややオカルト的で夢占いのシンボルと異なるニュアンスになりますが、願望成就や目標達成、真理や比類なき何かに対する気づきなど、様々な意味に解釈できます。具体的には、銀河のような渦巻いているものが見えたなら野望や大きな志、月はタイミングや時期、木星や土星のような美しい惑星は創造性と言った方向性になります。ただし、宇宙空間は死生観の象徴でもあり、心身ともに疲れている時に見た場合、現実逃避に対する警告となる場合になるので要注意。重大な決断も先送りにするのが吉。直感で嫌に思えたら孤独や絶望の暗示です。ご自身の生活環境や人間関係から強く影響を受けたものである場合も多く注意が必要です。

都市・人里

都市

都市のような光景が見えたなら、未来予想を意味し将来的な何かと関係してきます。可能性のニュアンスが強く、本人の強い期待感も反映されているようです。現状における努力や行いが正しいものであることを告げられています。ただし、都市の中の光景であったり、間近に迫る勢いのあるスカイラインである点に限られます。遠く離れた場所から彼方の都市を眺めているような感じであったなら、まだ、準備すべきことが多く残されていたり、努力不足であることを示しています。一方で、上空や高所などから都市を俯瞰する光景であったなら、意味やニュアンスが大きく変わってきます。その場合、これまでに築き上げて来たものの象徴となり、都市が豊かに発展しているほど吉。それだけ良い経験を積んでいる証となるようです。今後の成長に活かされます。

人里・田畑

人里や田畑など人工的なものと自然環境が調和した光景は、心の故郷や魂の源泉と言った精神的なものの象徴となります。都市や街が未来志向的なものであるのに対して、人里や田畑は過去退行的なものとなります。本人の幼少期とも深く関係している場合も多くなります。ネガティブな要素は薄く、多くの場合、初心や原点を見つめ直す必要性が暗示されていたります。また、田園や麦畑、果樹園、花畑は吉。これら生産的なものは、金運や財産運など、経済的生活基盤の好転が暗示されたものとなります。ただし、枯れた田畑は経済的損失の暗示となるので要注意。また、村などの集落は警戒心のニュアンスもあります。信用や信頼を得たいなら慎重な行動が求められています。いずれにしても、田畑の生育と同様、じっくり時間をかけて物事に取り組む必要があります。

非日常的な光景

架空世界・死後の世界

ファンタジーの世界や死後の世界のような架空世界は、現実逃避的でややネガティブなニュアンスが強くなります。現実の生活環境や人間関係でのストレス、疲労感の蓄積が心配されます。心の休息が必要と言えるでしょう。この手の光景が見えやすくなったら要注意。一方で、創造力や未知なるものに対する好奇心が高まっている時にも見えやすいです。人生経験が浅くまだ先の長い若者、年齢が低ければ低いほど良い意味合いとなる傾向にあります。不穏なものに感じなければ、学業運や仕事運のアップが期待できます。ただし、現実的な視点はしっかり養いましょう。以降はオカルト的な解釈となりますが、近くに霊道が通っている場合、それが映り込む場合があります。たくさん人が列を成して細い階段や道を進んでいる光景が見えたらその可能性があります。

災害・戦場

地震や風水害、火山噴火など、大規模な災害を思わせる光景は、良くも悪くも急激な状況変化、想定外の出来事を暗示したものが多くなります。運気が好調であった人は要注意です。思わぬ外的要因により計画の変更を余儀なくされたり、思惑がはずれることを告げられています。その一方で、運気が低迷気味であった人が見えた場合、窮地から脱出できるチャンスの到来が暗示されています。やはり、運の悪い時期は、基本的に物事が動かない、反応が鈍い時期でもあります。こうした大変革をもたらすようなものを想起したなら、積極的な行動に打って出るべきタイミングになると言えます。また、自然災害ではなく戦場のようなイメージであったなら、この先、多忙な状況が待ち受けている可能性が強くなります。ストレスコントロールと体調管理に留意しましょう。

地上

空中や高所から地上を眺めているようなビジョンは、未来予想や期待する将来を意味するシンボルとなります。地図と似たような意味合いとなりますが、これから新しい運勢が開拓できることを告げられています。ただし、自分探しの夢想に耽らないよう、しっかりと現実を見据えた未来を探すように心がけましょう。高度が増せば増すほど、より大きな未来と言ったニュアンスに変わりますが、あまりにも遠過ぎる未来に対する思いは、非現実的なものとなるので要注意。大気圏を通り越して宇宙から地球を眺めているような光景であったなら、神秘的で何か特別なイメージに思えますが、現実と理想の著しい解離に対する警告となる可能性が強くなります。大志を抱くのは素晴らしい感情ですが、自分を潰す危険性のある希望は持たないようにしましょう。

砂漠

砂漠や干からびた大地に関するビジョンは、そのイメージ通り、渇望や強い希求心などを意味し、運気の全方位的な低迷が暗示されています。しばらくの間、何をするにしても上手く行かず、気持ちだけが空回りする日々が続きそうです。今は運気の変わり目となるようなチャンスを待つのが吉。無駄な気力体力の消耗は避けましょう。自然の極限状態がよく映し出された光景は、忍耐のニュアンスも強くなります。軽卒な言動に要注意。ストレスは運動等で解消するように心がけましょう。かなりネガティブなシンボルとなりますが、人間は困難を乗り越えてこそ成長に繋がります。自分の未来のために必要なことと割り切り、すべての状況を受け入れ淡々とやり過ごすのが良いようです。余計な思考を巡らせるのも禁物。思いや考えが実現に至るのは困難な時期です。

氷河・極地

氷河のようなものや、南極や北極などを思わせるビジョンが見えたら、やはりイメージ通りの解釈となります。忍耐を意味し、運気の全面的な停滞が暗示されています。現状における環境や人間関係で、物事が大きく動くこともなさそうです。今は無駄な動きは控え、自重している以外に手立てがないようです。来たるべき日、次なるチャンス到来を待ち、目立たないよう実力を蓄え続けましょう。逆を言えば、誰にも邪魔をされず、自分のことに専念できる良い時期が続くと前向きに解釈できなくもありません。ただし、この手のシンボルは環境的な要因も強く、自分のみならず、周囲にいる人達も同じ境遇や状況になっている可能性があります。もしも辛い状況に直面したら、それは自分だけでないと割り切り、成長のために必要な機会だと受け止めましょう。