人工精霊・タルパを作るために必要な材料
人工精霊やタルパは、思い念じることで生み出す存在になりますから「思念体」の総称で呼ばれたりもしています。占いの世界でも「思念」はとても大切な概念になります。人が思い念じるものは、やがて形になり具現化するものです。言ってしまえば⋯この世にある形あるすべての物は、作り手による思念が源泉であり、何らかの思いが詰まっているものだと言えます。だから、どんな物も雑に扱わず大切にしましょう。しかし、思念体は物理的な肉体は持ち合わせおりません。では、思念体の場合、何をもって具現化と言い、存在していると言い切るのか疑問に思うことでしょう。人工精霊やタルパは「エア友達」の側面もありますから、ずばり⋯思念体の原材料は空気だろう!!と思う人が案外多いかもしれません。それは当たらずとも遠からずです。
人工精霊・タルパの材料は「気」である
結論を述べると⋯前回の記事でも触れたとおり、人工精霊・タルパを作るために必要となる材料は「気」です。気と言われると⋯多くの人は風水や漢方などを即座に思い浮かべると思います。多少の違いはありますが、インド哲学のプラーナや西洋魔術のオーラも似たようなもので、古代の自然哲学の考え方を支える基本要素、共通概念となります。字面からして気体のようなものを思わせるので⋯たぶん、空気中にあるもんで、不思議な力を発揮する何かだろうと想像すると思います。まぁ、捉えどころや方向性は間違っておりません。実際、基本的に空気中に大量に存在しており、水に溶けやすい性質があるものと考えられています。しかし、ドラゴンボールのような真似事はできませんし、オカルト的なものでもありません。あくまでも万物の体系や摂理を理解するための概念です。
物事を捉える考え方として
重要な点になるので再度強調しておきますが⋯気は概念であり、物事を捉える考え方の一つです。本当にカン違いして欲しくないのですが⋯もちろん、気なんて言うものは存在しておりません。この不可解な説明を解りやすくするため、馴染みのある身近なもので例えると⋯エネルギーって目で見えます?エネルギーに匂いとかあります?ないでしょ。しかし、エネルギーは現代の科学技術を説明する上で必要不可欠な基本概念です。それと一緒です。気との相違点は数式で表現できるかできないかくらいです。電気は光るから目に見えるだとか、ガスは臭いぞなんて言う人がいるかもしれませんが⋯それらはすべてエネルギーが具現化したものでエネルギーそのものではありません。てか、ガスが臭いのはガス漏れの発見を容易にするため付臭されたものです。
あなたの運を良くするためにも
風水の世界では⋯この世に存在するあらゆる物、現象は、すべて気が具現化したものと考えております。例えば、高いビルが立ち並び、大きく発展した街は、気が集まりやすい場所だったからと解釈されています。経済的に成功している家も同じ理屈で、そうした立地条件に恵まれていたからだと言えます。これらは経験則に見出されたもので、気は風に乗れば則ち散り、水に界せられば則ち止る⋯の教えの根拠となっております。このため、玄関から新鮮な風を取り込み、家の奥で新鮮な水を確保することで、家の中で大自然の摂理を再現して、その恩恵に授かろうと様々な整理整頓術が編み出されました。それが風水です。日々の生活の中で気を積極的に活用することで、運が良くなると信じられて来ました。以上の前提を踏まえた上で、人工精霊・タルパを作り方を学んで行きましょう。
気は思念の媒体となる
やや余談が過ぎて、話が逸れているように感じると思います。しかし、人工精霊やタルパを作るために必要となる気は、思念の媒体とも言うべきものになります。気に関する基本的な知識や取り扱い方法を知らずして人工精霊やタルパは作れません。ここでは風水をベースに話を進めましたが、あくまでも選択の一つに過ぎません。アーユルヴェーダや西洋魔術の思想をベースにやりたいのであればそうすると良いでしょう。まぁ、多少の違いはあれど基本的な流れは同じ要領になると思います。とりあえず、これから人工精霊・タルパを作りたいのであれば、部屋をきれいに掃除しましょう。話はそれからです。家具の配置も風通しが良くなるよう、すべて壁側へ配置し直しましょう。部屋の中央にテーブル以外は置いてはいけません。不要な物はすべて撤去です。