人物の透視リーディング
水晶占いを行う上で、もっとも出現頻度の高いシンボルが人物となります。他のシンボルと比べて、暗示される情報量も多く、人間だけあり繊細で慎重なリーディングが要求されます。多くの場合、顔のようなものや、誰かが何かをしている様子になると思います。これ以外にも、行列や群衆のようなものが見えることもあり、表情、行為、光景の三パターンに分かれます。これらを読み解くことで、現状における適切な選択的行動や、最悪の事態に備えた事前対策がとれるようになります。まれに、自分自身が映し出されることもあり、この場合、過去の因縁や未来の可能性まで知る手がかりが探れます。運気は人間関係から生じるものなので、人物の透視リーディングは要となります。以降、水晶球に映し出される人物のシンボルについて詳しく解説して行きます。
性別
男性
男性は力と権威の象徴です。上半身真正面の男性らしき姿が見えたら、それはあなたが理想としていたり、憧れを抱いている人物となります。身近に頼りになる人物がいる証で、対人運や交際運のアップが暗示されています。前向きに立っている姿なら自信や誇り、プライドを意味し、自分が男性なら学業運や仕事運、名誉運、女性なら恋愛運や結婚運、家庭運のアップとなります。横向きに何かをしている様子であったなら多忙な状況となりそうです。右向きなら学校や会社、左向きなら私生活やプライベートに関係してきます。背を向けている様子であったなら、何か新しい出来事、状況変化が暗示されています。いずれにしても、落ち込んでいたり塞ぎ込んでいたなら要注意。そのイメージ通り、何か困る状況が予見されます。ガッツポーズは成功や成果の暗示となり吉。
女性
女性は愛と保護の象徴です。上半身真正面の女性らしき姿が見えたら、自分が守られて大切にされている証となり、愛情運や対人運のアップが暗示されています。前向きに立っている姿であったなら、自分に思いを寄せている、気にかけている人物が身近にいるのかもしれません。横向きであった場合、何かに気を取られるような状況が予見されます。落し物や忘れ物に注意。右向きが学校や会社、左向きが私生活に関係して来ることを告げています。背を向けていたら、不安や心配の解消など、気持ち的に前向きになれる状況が暗示されています。微笑んでいる様子が感じ取れたなら吉。自分が男性なら恋愛運のアップ、女性なら思いもよらぬうれしい出来事が期待できます。悲しい表情を感じ取ったなら要注意。誰かに心配や不安をかけているのかもしれません。
年代別
赤子
赤子は奇跡と幸運の象徴です。自分が男性であったなら責任の増大を意味しますが、学業運や仕事運のアップが暗示されており、人間的成長や進歩、大きな何かに関与できることが告げられています。女性なら、身の回りが忙しくなりそうですが、家庭運や結婚運のアップが暗示されています。生活環境や人間関係に恵まれることでしょう。また、赤子のイメージは家計や人生設計とも関係しており、将来のことを考えて、計画を立てて実行へ移すには良いタイミングとなることを告げている場合も多いです。赤子は一人では本当に何もできない存在であるため、状況に振り回され多忙なることを伝えるパターンも多くなりますが、苦労した分だけ得られる幸運も大きくなります。大声を上げて泣き喚ている様子は吉。びっくりするような嬉しい出来事が暗示されています。
子供
子供は自由と解放の象徴です。どのようなポーズや姿であって吉。活動的になれる時期に入ることが告げられており、対人運や仕事運などの社会的運気のアップが暗示されています。元気良く動き回っているような様子であったなら尚良し。その場合、健康運のアップも示されています。子供は無邪気な存在であるため、物事に対して先入観のようなものを排することで、さらなる運気のアップが期待できます。その一方で、子供を悪い意味で見ると無軌道や無秩序となります。目的を逸しないためにも、一定のルールや枠組みのようなものを忘れないよう心がけましょう。子供が泣いているイメージに感じられたら要注意。責任や義務を果していない、または、約束を反故にしているなど、後々にトラブルの原因となる火種を抱えていることが告げられています。
老人
老人は知恵と経験の象徴です。真正面を向いていたなら、人望や名声が集まることを告げられています。対人運や名誉運のアップとなります。また、目上のものから指名されるなど、立身栄達も期待できます。知恵や経験が活かされる何かがあるかもしれません。ただし、横方向を向いていた場合は要注意。何か熟考の必要性が暗示されています。腕を組んでいる様子であったなら頑固のニュアンスが強くなるので、思考の硬直化や融通の効かない態度にならないよう心がけましょう。背を向けて去るような様子に見えたなら、再生に向けた整理や情報収集が必要と言えます。いずれにしても、身近にいる先駆者や経験者へ相談することで、ほとんどの問題は解決できることが告げられています。老人の持つ杖は、労わりや優しさで運が上がることを示しています。
空想上の人物・非日常的な人物
異形の人物
身体の一部に強い違和感のある人物が見えた場合も要注意。のっぺらぼうのように顔がない人物は人間不信、口がない人間は同調圧力、耳がない人間は発言力低迷などの暗示となります。瞳のない白目の人間は自分を見失っていたり、周囲からのひんしゅくや反感を買っていることに対する警告となるようです。いずれにしても、日頃の態度に何らかの問題や改善すべき点があることを告げられているケースが多くなり、対人運や仕事運などの社会的運気の不調が示されています。まずは自分を省みて思い当たる点があれば、今すぐ改善に取り組みましょう。物事を長い目で見る必要があるようです。非常に強い嫌悪感を覚えるかもしれませんが、長い人生の中にあってほんの一瞬の問題に過ぎません。素直に内省して自分を変える努力をした方が良いと言えるでしょう。
神・天使
神様や天使が見えたなら吉。ただし、直感で最初にとらえたイメージと雰囲気に要注意。笑みを浮かべている様子であるのがポイントです。後光や光のようなものが伴っていたら、運命的な導きや啓示に近い何かを意味します。現状における努力や行いが正しいものであることが暗示されており、後に大きな成果となり自分に返って来ることが告げられています。一方で、どこか悲し気な表情をしていたら、省みるべき点があることを警告されています。冷静な自己分析が必要です。いずれにしても、神様や天使はメタ思考の象徴でもあり、客観的に自分を見つめることで運気がアップします。神様でも仏様や大仏のようなイメージであったなら、因果のニュアンスが若干出て来ます。試練に直面するかもしれませんが、それを乗り越えた先に祝福と大きな成長があります。
悪魔・鬼
悪魔や鬼、魔物のような人物は、心の葛藤や後ろめたい何か、コンプレックスなどを意味します。非常に警告性が強く、この手のシンボルが頻繁に見えるようなら、心理的な悪影響も大きくなるので、水晶占い自体をやめることをお勧めします。その前に解決すべき問題があるようです。まずは、落ち着いて自分を見つめ直しましょう。その一方で、毒を以て毒を制す意味合いに変わる場合もあります。悪魔や鬼は怒りの象徴でもあり、自分に有利な条件さえ整っていれば、破竹の勢いで大きな物事を成し遂げたり、問題を解決して多くの名声を得ることができそうです。ただし、交換条件のニュアンスも強いため、何かを失うことで別の何か得るなど、損失のようなものはゼロにはならないようです。いずれにしても、リスクが大きいシンボルとなるので要注意。
ロボット
人間を模したロボット、アンドロイドのようなものが見えたら要注意。冷酷や冷淡と言った意味合いが強いシンボルとなります。極端な合理主義や思考偏重なども示されています。あまり良い意味で解釈できる要素が少なく、対人運や愛情運の低迷が心配されます。思い当たる部分があれば、デジタル的な思考態度からアナログ的な人間味あふれる態度に改めましょう。この手のシンボルは、無表情や希薄な感情表現も意味し、コミュニケーション面での工夫や改善も必要と言えます。あくせく働くように動き回っている様子であったなら、精神的な余裕のなさ、あるいは、創造性や発想力の乏しい生活環境に対する注意喚起となります。感性や直感も養えるライフスタイルの確立も心がけましょう。音楽や映画でもゆっくり見て、楽しく過ごせる時間を作ると吉。
不気味な顔
薄気味悪い見知らぬ人の顔、幽霊のような人影など、非日常的な人物が一瞬でも見えたり感じたら要注意。強いトラウマ、悪縁やしがらみの象徴となります。心の憶測に眠る問題の存在が暗示されています。短期間に何度もビジョンとして得てしまったら、問題が表面化して現実のものとなる危険性があります。しばらくの間、心の落ち着く場所にできるだけ留まるように心がけ、気分転換と称した旅行など、不慣れな場所への外出は控えた方が望ましいと言えるでしょう。また、水晶占い自体も当面の間は控えましょう。心の隙を突いて来る者の出現、接近も心配されます。夏場の体調不良時にも、この手のシンボルが見えやすくなります。その場合、体力の回復に努めましょう。ただし、オカルト的な意味は薄く、霊障の暗示ではないので安心してください。
ドクロ・骸骨
ドクロや骸骨はもっとも注意すべきビジョンとなります。不安を煽る訳ではありませんが、問題発生や致命的な何かを意味し、潜在的な脅威のようなニュアンスも強くなります。今は新しい物事に着手するのは避け、情報収集と身辺整理に専念するのが吉と言えます。万が一に備え、適切な行動をすぐに起こせるよう準備をしておきましょう。数日経過して何事も起きなければ問題ありません。気にし過ぎも禁物です。ただ、忘れ物や落とし物には注意しましょう。事前確認やスケジュールの再確認も怠りなくやりましょう。この手のおどろおどろしいシンボルは、本人のちょっとした悪意、魔が差す瞬間を告げられている場合も多いです。めんどくさいからと手を抜いたり、何かを誤魔化すと⋯後々になってから大きな問題となり、痛い目を見るかもしれません。
特徴別に視るリーディング
群集
群衆は社会性やコミュニケーションの象徴です。多くの場合、行列のように一定方向に流れている様子になります。奥に向かって流れていたなら、自分が時流に乗って上手く社会と調和できていることが告げられています。逆に自分の方に向かって来ている様子なら、挑戦のニュアンスが強くなり、新しい何かを始めるには最適な時期と判断できます。ただし、いずれの場合も、ゆるやかに流れていたのがポイントとなります。各自バラバラの方角に歩いている様子なら、自由気ままの意味合いとなり、自分が今望んでいることを実行に移すには最適なタイミングとなります。人々がパニックを起こして走っているように見えたなら要注意。そのイメージ通り、自分の身に迫る不測の事態が暗示されています。状況の急変に対応できるよう心の準備が必要です。
感情別
怒っている人、泣いている人、笑っている人⋯感情別に見た場合の人物リーディングですが、これもほぼイメージ通りで構いません。ただし、若干の裏読みが必要です。怒っている人が見えたなら、表面的には内心に秘められた不満、ストレス蓄積の象徴と言えなくもありませんが、身近にいる誰かから不興を買っている可能性も考え、自分自身にも問題がないか内省する必要があると言えるでしょう。泣いている人の場合も同様です。実際には、自分自身の悲しみのあらわれでなく、自分自身の行いが原因で誰かをがっかりさせている可能性も考慮に入れましょう。笑っている人は悦楽の象徴にも思えますが、失敗やミスなどにより恥をかくような出来事を暗示している場合もあります。念のため、悪い方に転じる想定で心の準備をしたり、対策をしておいた方が無難です。
職業別
ほぼイメージ通りの解釈で構いません。教師なら学業運、医師なら健康運、銀行員なら金運と深く関係して来ます。いずれにしても、何か困っていたような表情やしぐさをしていたなら要注意。関連する運気の低迷が暗示されています。非常に分かりやすいものとなります。ただし、例外的なものもあります。警察官や消防士です。自分の身に迫る何かが暗示されており、何らかの不利益やトラブルに巻き込まれる恐れがあります。警察官は拘束のニュアンスもあり、時間的、場所的な制約で苦労するかもしません。消防士は対人トラブルなどの突発的な問題が心配されます。しばらく、慎重な行動を心がけましょう。また、不審者や泥棒なような人物が見えたら要警戒。心の隙間につけ入る者の出現と接近が暗示されています。周囲の変化に気をつけましょう。
行動別
行動や行為などの観点から見た場合、積極的に取り組むことで運気が急騰する課題や挑戦、本人の改善すべき問題点などを読み解くことができるようになります。楽器を奏でる人物が見えた場合、表現力や自己主張が対人運をアップさせるヒントとして示されています。料理をする人物なら、限られた条件での創意工夫と節約志向が、金運や仕事運をアップさせるようです。スポーツや運動に励む人物が見えたなら、そのイメージ通り、今は将来のための体力作り、健康管理に留意すべきことを促されています。いずれにしても、悪要素はほとんどなく、すべて良い方向に解釈して構いません。ただし、何らかの犯罪行為をしている人物が見えた場合は要注意。ストレスの蓄積による健康運の悪化、退屈な日常生活に対する不満などが暗示されたヴィジョンとなります。
関係性・組み合わせ
夫婦や親子連れ、友人や恋人同士など、複数人物の組み合わせで見た場合、現状において必要なものと、そうでないものが分かります。まず、夫婦や親子連れのような家族が見えた場合、心の拠り所や支えのようなものを意味し、今は帰れる場所、本来いるべき場所を優先した方が良いようです。友人や恋人同士のような家庭外の人物が見えたら、行動的になることで運気がアップすることを告げられています。恋人同士が見えたからと言って、恋愛運の即上昇は期待できませんが、まずは、外での活動の機会を増やしてみましょう。これ以外にも、二人以上の人物が相談していたり話し込んでいる様子なら、何らかの物事が水面下で動き出していることが暗示されています。ケンカしている様子なら、トラブルの原因を抱えていることに対する注意喚起となるようです。
知っている人物
自分の知っている人物、身近な人物の姿が見えた場合について解説します。父親や兄なら権威やプライド、母親や姉なら愛情や保護、弟や妹なら力関係が、人間関係にまつわる運気をアップさせるヒントとして読み解くことができます。多くの場合、妥協がベストな選択肢となるようです。具体的には、父親であればプライドに固執した保身ではなく、他者へ寛容さを示すことで威厳が保たれ運気アップにつながります。また、いずれの人物にしても、その人自身のことを直接的に何か暗示している訳ではありません。母親が悲しんでいる様子が見えても、実際の母親とは無関係です。この場合、本人の愛情運ダウンの暗示となります。友人や会社の同僚などの家庭外の人物は、交流の活発化が示されています。有名人は非現実的な願望や努力に対する警告となります。
